一般ニュース 9月2010年

29/09/10 豪ドルの為替レートが96USセントとなり、過去2年間で最高値に
29/09/10 10月3日からシドニーでサマータイム開始、日本との時差が2時間に
29/09/10 中国や豪州へも就航予定、羽田は12月から − エアアジアX航空
29/09/10 バージンブルー航空とエティハド航空の提携に許可−豪消費者委
22/09/10 旅行代理店への手数料問題で敗訴 − カンタス航空
22/09/10 シドニー空港会社による料金の値上げを認めず−豪消費者委
22/09/10 バージンブルー航空とエティハド航空の提携に反対−カンタス航空
15/09/10 今度は豪消費者委がNZ航空との提携を不許可−バージンブルー航空
15/09/10 バージンブルー航空とデルタ航空の提携を認めず − 米国運輸省
15/09/10 ロンドンへの接続が良くなり利益が増加−チャイナ・エアライン
08/09/10 サンフランシスコでエンジンが火を噴き、穴が開く−カンタス航空
08/09/10 ブラジルへの運航を検討 − カンタス航空
08/09/10 オーストラリアの7月の貿易黒字が大幅に減少
01/09/10 中国線の輸送能力を強化 − カンタス航空
01/09/10 シドニー空港の高い料金を批判 − IATA事務総長
01/09/10 昨年度の決算が前年度の赤字から黒字に − バージンブルー航空

                                               

09月29日2010年 豪ドルの為替レートが96USセントとなり、過去2年間で最高値に

  オーストラリア・ドルは、経済への自信が増してきたことで、過去2年間で最高の為替レートを記録した。 
  9月27日午前9時45分の時点で、オーストラリア・ドルの為替レートは先週金曜日の終値の1豪州ドル当たり94.91 USセントから96.20 USセントに値上がりした。 これは2008年7月25日の97.92 USセント以来の高さである。 先週オーストラリアの4大銀行が、来月オーストラリアの連邦準備銀行(RBA)が政策金利を引き上げることになると予想したことで、オーストラリア・ドルがさらに高くなった。 (Source: ABC, 27/09/10 "Aussie cracks 96 US cents")

09月29日2010年 10月3日からシドニーでサマータイム開始、日本との時差が2時間に
  ニューサウスウェールズ州は、10月3日からサマータイム(Daylight Saving)が始まる。 10月3日午前2時が1時間進んで午前3時となる。 これによって日本との時差が2時間となる。 このサマータイムは2011年4月3日まで続き、その後は日本との時差が1時間に戻る。 (Source: New South Wales Government, Justice and Attorney General, "Daylight Saving in New South Wales")
09月29日2010年 中国や豪州へも就航予定、羽田は12月から − エアアジアX航空
  マレーシアの長距離線格安航空会社エアアジアX航空は、オーストラリアや中国への新規路線の開設を予定し、12月からはクアラルンプールと東京の羽田間を週3便で運航を開始し、日本市場に参入する。 
  同社のAzran Osman-Rani最高経営責任者は、「日本のほかの都市への就航も非常に興味がある。 中東やヨーロッパへも、オーストラリアや中国へも新しく路線の開設をする計画がある」と話した。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 23/09/10 "AirAsia X targets Australia, China and Japan")
09月29日2010年 バージンブルー航空とエティハド航空の提携に許可−豪消費者委

  オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)は、カンタス航空からの反対を無視して、バージンブルー航空が申請しているエティハド航空との提携を暫定的に許可した。 
  今回の許可によって、両航空会社は提携の準備や旅客に宣伝することが出来る。 同委員会のグラエム・サミュエル会長は、「両社は現在お互いに競争するようなサービスを行なっていない。 長距離路線のサービスを開始する前に、チケットの販売やマーケティングを行なうのに一定の時間が必要であることから、我々は暫定的に提携を許可した」と話した。 
  バージンブルー航空のジョン・ボーゲッティCEOは、最近ほかの航空会社との提携の不許可が続いている中、今回の決定を歓迎し、「今回の提携の許可は、世界のネットワークを構築する上で重要で画期的なことである。 旅客にとっては、より利便性の高いフライト・スケジュール、利用する航空会社の選択肢の拡大、お得な航空運賃などの恩恵を受けることが出来る」と話した。 
  バージンブルー航空は最近、ニュージーランド航空との提携、デルタ航空との提携申請を当局から拒否されている。 ACCCは正式な許可日を発表していないが、バージンブルー航空は、オーストラリアからアブダビ、そしてエティハド航空が持つネットワークのディストネーションへのチケットの販売を10月1日から行なう予定であるとしている。 エティハド航空とバージンブルー航空の長距離線子会社Vオーストラリア航空は、オーストラリアとアブダビ間を週一便のコードシェア運航を開始する。 そして来年2月にはVオーストラリア航空がシドニー/アブダビ間を週3便で運航することにしている。 (Source: ABC, 23/09/10 "Virgin-Etihad deal cleared for take-off")

09月22日2010年 旅行代理店への手数料問題で敗訴 − カンタス航空

  数年間にわたる裁判所での審理後、カンタス航空を含む航空会社6社は敗訴し、旅行代理店へ十分な手数料を払わなかったことで、今回多額の支払いを強いられることになった。 
  それらの航空会社は、旅行代理店が国際線のチケットを販売した際、手数料を計算するのに燃油サーチャージを含まないとすることを決めていた。 しかし、連邦裁判所は、航空会社の代わりにチケットを販売した多くの旅行代理店を代表して原告となったLeonie's Travel社の言い分を認めた。 カンタス航空は、「手数料を計算する場合、航空会社は燃油サーチャージを除外する権利を持つ」とした一審の判決を盾に上訴していた。 そして、今日連邦裁判所はカンタス航空の上訴を却下した。 カンタス航空が連邦裁判所に提出した証拠によると、2007年までの燃油サーチャージの手数料は2,600万ドル以上になるとしている。 
  Leonie's Travel社の弁護事務所Slater and Gordonのスティーブン・ルイス弁護士は、「現在までの手数料を計算すると2,600万ドル以上となる。 今回の訴訟は、家族経営の旅行代理店が多く集まった集団訴訟である。 彼らは未払いの手数料を取り戻し、今後のビジネスに繋げる」と話した。 
  カンタス航空以外の被告であるニュージーランド航空、英国航空、キャセイ・パシフィック航空、シンガポール航空、マレーシア航空の未払い手数料の合計は約1,300万ドルとなる。 (Source: ABC, 03/09/10 "Airlines face multi-million payout to travel agents")

09月22日2010年 シドニー空港会社による料金の値上げを認めず−豪消費者委

  オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)は、シドニー空港会社によるリジョナル航空への空港使用料の値上げを阻止した。 同空港会社は滑走路やターミナルの使用料、駐機場、旅客検査料などの料金を2.9%値上げすることを望んでいた。 
  ACCCのグラエム・サミュエル会長は、「値上げ幅はそれ程大きくないものの、リジョナル航空にとっては正当化されるものではない。 値上げの対象となっているサービスの需要は大きく高まっており、値上げすると大きな収入増となる。 しかし、同空港会社がACCCに提出した書類では、料金を値上げして収入を増やさなければならない正当な理由の説明がない」と話した。 (Source: ABC, 17/09/10 "ACCC blocks Sydney Airport price rises")

09月22日2010年 バージンブルー航空とエティハド航空の提携に反対−カンタス航空
  カンタス航空がオーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)に対して、バージンブルー航空とエティハド航空の暫定的な提携の申請を却下するように求めたことで、バージンブルー航空はこの1週間で3回目の提携不許可を受けるかもしれない。 
  カンタス航空は、「国際的な航空会社同士の提携の考えは支持するが、今回のエティハド航空との提携は、アブダビ/ヨーロッパ間の運賃によっては、オーストラリア/ヨーロッパ間の運賃に影響する可能性があり、懸念している。 今回暫定的であっても両社の提携を許可すると、今後ACCCやアラブ首長国連邦の公正取引委員会が最終的に提携を不許可にすると決めた場合、それが出来なくなる」としている。 
  先週、バージンブルー航空は、太平洋路線におけるデルタ航空との提携と、豪州/NZ間におけるニュージーランド航空との提携申請を暫定的に却下されている。 同社はそれぞれの当局に異議を申し立てるとしている。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 15/09/10 "Qantas asks ACCC to delay Virgin deal")
09月15日2010年 今度は豪消費委がNZ航空との提携を不許可−バージンブルー航空
  オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)は今日、バージンブルー航空とニュージーランド航空との提携を許可しない考えを示した。 
  今回申請された提携は、両社が運賃設定、収入管理、フライトスケジュール、輸送量、運航路線などの広域的な分野において協力していくものである。 
  同委員会のグラエム・サミュエル会長は、「両社の提携は、オーストラリアとニュージーランド間の路線において旅客ビジネスの自由競争を妨げる懸念がある。 バージンブル航空はニュージーランド航空にとって大きな競争相手である。 両社は同路線に多数のフライトを運航しており、提携によって競争が妨げられる懸念がある。 両社の旅客を合わせるとオーストラリアとニュージーランド間の全体の4分の1となり、バージンブルー航空とニュージーランド航空の提携によって競争が無くなり、それらの年間100万人以上の旅客に影響が出てくる」と話した。 同委員会は、この提携による消費者への恩恵についてさらなる説明を両社に求めている。 
  今回の同委員会による提携の不許可は、アメリカ運輸省がVオーストラリア航空(バージンブルー航空の子会社)とデルタ航空との提携を認めないとする判断が発表された翌日に行なわれた。 (Source: The Australian, 10/09/10 "ACCC blocks Virgin Blue, Air New Zealand alliance ")
09月15日2010年 バージンブルー航空とデルタ航空の提携を認めず − 米国運輸省

  オバマ政権はオーストラリアとアメリカ間における、バージンブルー航空とデルタ航空との提携を認めなかった。 
  アメリカ運輸省は、太平洋路線における運賃設定、収入管理、マーケティングなどを共同で行なうバージンブルー航空とデルタ航空の提携の申請を拒否する考えを示した。 同省によると、「今回の両社の提携申請は、航空運賃の引き下げや輸送量の増加などが可能となり、アメリカの反トラスト法の適用を免除されるような、利用者にとって恩恵を受けるようなものではない」としている。 一方、オーストラリア政府は、両社が新しい直行便の就航などによって広域的で、効率的なネットワークが構築できるとして、この提携を許可している。 
  収入ベースで世界最大の航空会社のデルタ航空は、「運輸当局の判断を精査し、今後数週間の世論の意見を聞いて正式なコメントを出す」と話した。 両社は今後14日以内に今回の運輸省の判断について異議を申し立てることができる。 バージンブルー航空はアメリカ運輸省と、懸念される条項について話をするとし、オーストラリア証券取引所への声明書で、「バージンブルー航空は、デルタ航空との提携によって消費者が恩恵を受けることを強く信じている」としている。 (Source: The Australian, 09/09/10 "US rejects Virgin Blue, Delta alliance")

09月15日2010年 ロンドンへの接続が良くなり利益が増加−チャイナ・エアライン
  チャイナ・エアラインは、オーストラリアからヨーロッパへのコネクションがよくなり、ビジネスクラスの旅客が増えて利益が向上しているとしている。 
  同社のオーストラリアのセールス・マネージャーのジム・ウォング氏は、「3月から台北/ロンドン間を週3便、A340-300(ビジネス30席、エコノミー246席)の機材で運航を始めてから、この数ヶ月間の利益が大幅に改善している。 ロンドン線はオーストラリアの人々が、ヨーロッパへ旅行をする際には人気の高い路線である。 台北での2-3時間の乗り継ぎ時間は、ビジネス客にとって好評である。 ヨーロッパへのビジネスクラスは我々にとって大きな収入となる。 搭乗率も利益も改善されて満足している」と話した。 
  チャイナ・エアラインは現在、シドニーから週5便、ブリスベンから週3便運航している。 しかし、ウォング氏によると、オーストラリア線の増便は短期的に見て可能性は少なく、チャイナ・エアラインとしては、台湾/中国本土路線と短距離路線が増便の最優先となっている。  
  一方、同じ台湾の航空会社のエバ航空は、現在ブリスベンに週2回運航しているだけで、同社のオーストラリアのマネージャー代理のトーマス・リム氏は、「機材の不足でオーストラリア線の増便はない。 2004年にシドニー線を運休して以来、長い間噂されている運航の再開は長期的な計画となる」と語った。 (Source: Travel Today, 08/09/10 "Business market boosts China Airlines")
09月08日2010年 サンフランシスコでエンジンが火を噴き、穴が開く−カンタス航空

  今朝早くオーストラリアに向かうカンタス機に壊滅的な故障が生じたことで、カンタス航空は新しいエンジンと技術者をサンフランシスコに送ることにしている。 
  このエンジンの故障により、エンジンカバーに穴が開き、翼の一部が損傷した。 乗客212人を乗せたカンタス航空74便はサンフランシスコを離陸した15分後、高度1万フィートのところで、第4エンジンの内部部品(おそらくコンプレッサーかファン・ブレイド)に不具合が発生し、いわゆる”壊滅的な故障”が生じた。 一般的にはエンジンが故障した場合、エンジンの周りを囲む特殊なリングによって封じ込められ、破損した部品はエンジン後方に吐き出される仕組みになっている。 しかし今回の場合には、破損した部品がエンジン・カバーを突き破って翼のフラップに小規模であるがダメージを与えた。 幸いにもフラップの作動には影響がなかった。 乗務員は第4エンジンの作動を停止し、燃料を廃棄してサンフランシスコ空港に緊急着陸した。 
  エンジン近くに座っていた旅客は、「激しい衝撃があり、飛行機が揺れるのを感じ、火花が散っているのが見えた。 機長が『エンジンが爆発した』とアナウンスするまでは何が起きたが分からず、飛行機が振動し始め、より強く揺れだして非常に不安であった」と話した。 
  今回の事故は米国家運輸安全委員会(NTSB : National Transportation Safety Board)が調査をしており、オーストラリア運輸安全局(ATSB : Australian Transport Safety Bureau)やオーストラリア民間航空安全局(、CASA : Civil Aviation Safety Authority Australia)にも報告される。 (Source: The Australian, 01/09/10 "QF74 in emergency San Francisco landing after engine failure")

09月08日2010年 ブラジルへの運航を検討 − カンタス航空
  カンタス航空は、経済発展が著しいブラジルにサンパウロか観光地のリオデジャネイロへの運航を検討している。 
  もしブラジルへの運航を決めるとすれば、南アメリカに2路線を同時に運航することは非効率で、現在運航しいているアルゼンチンの首都ブエノスアイレス線を運休する可能性がある。 
  カンタス航空はこの件についてコメントしていないが、内部に詳しい関係者によると、「カンタス航空が運航を希望するデストネーション・リストの中でブラジルが上位にあることは驚きに値しない。 資源輸出経済の発展で、サンパウロの2つの空港の年間旅客数は、ブエノスアイレスの2倍となっている」としている。 
  オーストラリア/ブエノスアイレス線は、業績の改善が見られるもののカンタス航空にとっては利益が出ていない路線である。 アルゼンチンのナショナルフラッグ・キャリアーであるアルゼンチン航空は、来年からニュージーランドのオークランド空港を経由せずにシドニーとブエノスアイレスを直行便で運航する計画を持っており、同路線においてはカンタス航空の脅威となる。 しかし、サンパウロとリオデジャネイロへの運航は、飛行時間が長くなりカンタス航空にとっては問題がある。 B747-400などの4基のエンジンを持つ飛行機が必要で、長距離のためペイロードが大きく制限されることになる。 
  別の関係者は、「カンタス航空はブラジルへ自社で運航するより、チリのラン航空と提携すれば南アメリカのさまざまなデストネーションへアクセスできる。 カンタス航空はすでにラン航空とシドニー/サンティアゴ線でコードシェアを行なっている。 カンタス航空は、もう少し世界経済が回復するのを確かめてからブラジルへ運航すべきで、今は適切な時期とは思わない」と話した。 (Source: The Age, 06/09/10 "Qantas looks at flights to Brazil")
09月08日2010年 オーストラリアの7月の貿易黒字が大幅に減少

  オーストラリアの7月の貿易収支は4ヶ月連続で黒字になったものの、黒字額が輸出の落ち込みにより、エコノミストたちが予想した最低レベルより下回った。 
  オーストラリア統計局(ABS)が発表した7月の貿易収支は18.9億ドル(季節調整済み)の黒字となり、6月の34.4億ドルより15.5億ドル減少した。 Bloomberg社が調査したエコノミストたち22人の予想中間値は31億ドルの黒字で、最も低く予想したエコノミストは19億ドルの黒字であった。 7月の大幅な黒字の落ち込みは、輸出が4%減少し、輸入が2%増加したことによる。 (Source: ABC, 02/09/10 "Trade surplus disappoints") 

09月01日2010年 中国線の輸送能力を強化 − カンタス航空

  カンタス航空は中国線の輸送能力を強化する。 
  国際航空委員会(IASC:International Air Services Commission)に提出した申請書によると、カンタス航空は北半球の冬ダイヤから、中国線の使用機材をA330からB747-400に変更する。 今回の申請では中国からとオーストラリアからの双方から週166席の旅客席の増加を望んでおり、これによって双方から週2,301席の座席数を確保することになる。 同社はこの座席の増加を来年1月中旬から始め、1月末までにはすべての座席枠を使用したい意向である。 
  同社は、現在シドニー/上海間をデイリーで運航しており、最近中国東方航空とシンガポールから北京、広州へのコードシェアを開始している。 また、上海に大規模な貨物のハブを持っており、そこからオーストラリアやアメリカへアトラス・エアのB747貨物機をリースして運航している。 (Source: Australian Aviation, 27/08/10 "Qantas to increase China capacity")

09月01日2010年 シドニー空港の高い料金を批判 − IATA事務総長
  旅客たちは航空会社の高い料金や世界で最も高いレベルの空港料金を支払っていることは判っている。 そして、世界の主要航空会社の団体は、シドニー空港がその権力を乱用し、航空業界や世界的な金融危機の中での虚弱なオーストラリア経済への支援をしていないことに批判をしている。 
  国際航空運送協会(International Air Transport Association)のジョバンニ・ビジニャーニ事務総長は昨日シドニーで行なわれたNational Aviation Press Clubの昼食会で、「航空会社や旅客を正当に扱うために、シドニー空港などの料金が高い空港に対して厳しい規則を科すべきである。 世界で最も料金が高い空港のリストで、シドニー空港は34位から、この10年間で9位に急上昇した。 これによって航空会社は法外な空港使用料を支払うことになり、憤慨している。 シドニー空港を利用する旅客も駐車場料金からコーヒー代に至るまですべて高い料金を支払っている。 世界中の航空会社が100億ドルの赤字を出している中、シドニー空港は2009年には税引き前利益が82%増加している。 このようなアンバランスな状況を是正する時が来ている。 空港は航空会社のパートナーとして利益を上げてもらう必要がある。 しかし、独占的な立場を利用して、その権力を乱用すべきではなく、何らかの規制が必要である。 シドニー空港の料金と業務能力は、焦点を当てなければならない重要な問題である。 政府の生産性委員会(The Productivity Commission)によるシドニー空港料金の見直しは、コストの効率化による高い品質のサービスを提供するために、このアンバランスな状況を是正する良い機会となる」と話した。 (Source: Daily Telegraph, 26/008/10 "The mass costs of Mascot")
09月01日2010年 昨年度の決算が前年の赤字から黒字に − バージンブルー航空

  バージンブルー航空は国内線の高い需要により、昨年度の決算が前年度の赤字から黒字に転換した。 
  同社の昨年度(2010年6月期)の決算は、前年度の1億6,000万ドルの赤字から、2,130万ドル(税引き後)の黒字となった。 同社は、豪ドル高と経済状況の安定で、特にアメリカ線などの長距離線の業績が改善されたとしているが、今回は株主への配当は見送った。  バージンブルー航空は今回の決算内容と共に、Vオーストラリア航空と中東のエティハド航空との提携と、南アフリカ線とプーケット線の運休を発表した。 
  同社のジョン・ボーゲッティ社長は、「Vオーストラリア航空は、特に南アフリカ線において赤字を出し続けている。 今後はアブダビとロサンゼルスを戦略的なハブと位置づける。 我社にはすぐに5機となるが、現時点では4機しか国際線用の航空機を持っていない。 しかし、この少ない航空機を使って、重要なハブであるアブダビとロサンゼルスに運航すれば、我々自身が多くの航空機を買って運航しなくても、世界の何百ものデストネーションへの市場が開ける。 この戦略によって収益の向上が見込める」と話した。 (Source: ABC, 26/08/10 "Virgin Blue posts profit, cancels routes")